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木もれびコラム

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不整脈 心房細動とは?

心房細動(しんぼうさいどう)とは?

心房細動は、よく見られる不整脈(脈の乱れ)です。
特に脳梗塞の原因になるため、きちんと治療が必要です。

年齢を重ねたり、生活習慣病(高血圧や糖尿病など)があると起こりやすく、日本では将来的に100万人以上(総人口の1.1%)が心房細動になると予想されています。

どうして起こるの?

心房筋が痛んで細かくふるえるようになると(細かく震える=細動)、洞結節の電気信号より早く、心室に電気信号が伝わることになり、脈がばらばら(不規則な脈)になります。

発作的に起こる「発作性心房細動」と固定化した「持続性心房細動」などがあります。

どんな症状があるの?

ドキドキする動悸を感じる人もいますが、症状がない方が3-4割程度いるといわれています。また、無症状の方は、症状がある方よりも、予後(その病気の今後の見通し、将来の健康状態の予測)が悪いともいわれています。

症状の有無に関わらず、適切に治療しなければ、心不全や重い脳梗塞になることがあります。

なぜ脳梗塞になるの?

心房がふるえてうまく動かなくなると(細動)、心房の中の血液がよどみ、血のかたまり(血栓)ができます。この血栓が血管を流れて脳に詰まると、脳梗塞になるのです。いわゆる心原性脳梗塞と言われます。そのため、心房の中に血栓ができないように、血液をサラサラにする薬が使われます。

早く見つけるには?

40-50%の方が症状のない人ともいわれており、健康診断や診察で偶然見つかることもあります。

手首で脈を触って、リズムがバラバラでないかチェックするのが効果的です。私自身も聴診で初めて心房細動と診断できた方が何人かいらっしゃいます。

最近は、長時間記録できる心電図や、体に埋め込むタイプの心電計なども登場していて、早期発見に役立っています。