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木もれびコラム

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【帯状疱疹 ~予防の大切さ~】

水ぼうそう(水痘)とは?

水ぼうそうは主に子どもに多い病気ですが、大人が感染すると重症化しやすいことが知られています。

・肺炎、脳炎などの合併症を起こすことがある
・妊娠中に感染すると、母体や赤ちゃんに影響が出る可能性がある
・現在は、1~2歳で2回の定期接種が行われている

この水ぼうそうの原因ウイルスが、後に「帯状疱疹」を起こします。

帯状疱疹とは?症状と年齢の関係

帯状疱疹の主な症状は

・体の左右どちらかに出るピリピリ・チクチクした強い痛み
・赤い発疹、水ぶくれが帯状に出現
・発熱、だるさを伴うこともある

といったものです。

日本人の約3人に1人が一生に一度は発症すると言われており、特に50歳以上で増加し、70代がピークといわれています。

最近は疲労やストレスの多い若年~中年層でも発症が増えています。

帯状疱疹は再発する?【再発率 1~6%】

「一度かかったからもう大丈夫」と思われがちですが、
帯状疱疹は再発することがあります。

研究では、再発率は 約1〜6% と報告されており、以下の方では再発リスクが高くなります。

・50歳以上
・強いストレスがある方
・がん、自己免疫疾患、高血圧症、脂質異常症がある方
・免疫抑制薬を使用している方

そのため、一度かかった方にもワクチン接種が推奨される場合があります。

帯状疱疹後神経痛(PHN)とは?

帯状疱疹の怖さは、皮膚だけではありません。

発疹が治ったあとも
・ズキズキする痛み
・焼けるような痛み
・衣服が触れるだけでも痛い
といった神経痛が 何ヶ月〜何年も続くこと があります。

これを「帯状疱疹後神経痛(PHN)」と言い、高齢になるほど起こりやすく生活の質(QOL)を大きく低下させる原因になります。

帯状疱疹の予防にはワクチンが有効

現在、日本で接種できるワクチンは2種類あります。

① 水痘ワクチン(ビケン)【生ワクチン】

・接種回数:1回
・帯状疱疹の予防効果:約50%
・帯状疱疹後神経痛の予防効果:約66%(接種後3年)
・持続期間:約3~5年

② 帯状疱疹ワクチン(シングリックス)【不活化ワクチン】

・接種回数:2回
・帯状疱疹の予防効果:90%以上
・効果は10年以上持続
・帯状疱疹後神経痛の予防効果:約89%

副反応として、腕の痛み、発熱、倦怠感などが出ることがありますが、ほとんどは1~2日以内に軽快します。

費用の目安(当院での任意接種)

ワクチン接種回数費用(当院の場合)効果の持続
ビケン1回8000円約3~5年
シングリックス2回22000円10年以上

※自治体によって助成がある場合があります。詳しくは受付までご相談ください。

まとめ 帯状疱疹は「予防」が大切な病気です

・水ぼうそうにかかった人は、誰でも帯状疱疹になる可能性がある
・一度かかっても 再発することがある(1~6%)
・特に 50歳以上はリスクが高い
・ワクチンで発症・後遺症のリスクを大きく下げられる

当院では、帯状疱疹ワクチンのご相談・接種を行っております。
ご希望の方はお気軽にお問い合わせください。