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インフルエンザワクチンで守る、あなたと家族の健康

暑さが和らぎ、朝晩の冷え込みが増し、いよいよインフルエンザの季節が近づいてきました。
インフルエンザは、高熱・咳・全身のだるさなど、強い症状が出る感染症です。
特に高齢者や持病がある方では、肺炎や入院、命に関わる重症化のリスクもあります。

当院では、今年もインフルエンザワクチン接種予約を開始いたします。

● インフルエンザ A型・B型って何?
近年、日本で流行しているのは以下の4種類です:
 A型:H1N1pdm亜型、H3N2亜型
 B型:ビクトリア系統、山形系統

(山形系統は最近では流行していないといわれています)

インフルエンザウイルスは毎年少しずつ形を変えるため、流行する型の予測が難しくなっています。
そのため、ワクチンはWHO(世界保健機関)の推奨株などをもとに、国立感染症研究所が製造株を選定しています。

● ワクチンを接種できないのはどんな人?
以下に該当する場合は、医師と相談の上、接種を見合わせます:
 ✔ 明らかな発熱(37.5℃以上)がある
 ✔ 重篤な急性疾患にかかっている
 ✔ ワクチンの成分でアレルギー反応(アナフィラキシーなど)が出たことがある
 ✔ その他、医師が不適当と判断した場合

● 特に、接種が推奨される方
重症化のリスクが高い方や、その周囲の方は特に接種が推奨されます:
 ✔ 高齢者
 ✔ 心臓・腎臓・呼吸器の病気がある方
 ✔ 妊娠中の方
 ✔ 乳幼児や高齢者と同居している方
 ✔ 医療・介護従事者

米国CDC(疾病予防管理センター)も、基礎疾患のある方や妊婦に対し、積極的な接種を推奨しています。

 他のワクチンとの接種間隔は?
2020年10月1日から不活化ワクチン(インフルエンザワクチンなど)や経口生ワクチンでは接種間隔に制限はありません。(注射生ワクチンから注射生ワクチンを打つ場合に、接種間隔を27日以上あけるとされています)(2025/10/17修正)。詳細は下記リンクよりお願いします。https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou03/rota_index_00003.html

なお、令和6年度から開始された新型コロナワクチン(自治体実施)は、インフルエンザワクチンと同時接種が可能です。

※当院では新型コロナワクチンの接種は行っておりません。

● 世界中の研究で、インフルエンザワクチンには以下の効果が確認されています
 ✔ 発症予防効果:約40〜60%(流行株と一致すればより高い効果)
 ✔ 高齢者における肺炎や入院のリスク低下
 ✔ 妊婦や乳幼児の重症化リスク軽減
 ✔ 集団免疫の形成(家庭内・職場・施設での感染拡大防)

● インフルエンザ後の肺炎球菌感染に注意
インフルエンザのあとに肺炎球菌に感染すると、重症化や死亡リスクが高くなります。特に高齢者や男性は注意が必要です。
インフルエンザワクチンは、こうした二次感染のリスク軽減にもつながります。

● 副反応について
副反応は以下のようなものがあります
 ✔ 局所反応:注射部位の赤み、腫れ、かたさ
 ✔ 全身反応:発熱、全身のだるさ

なお、65歳以上の高齢者では副反応の頻度は比較的少ないと報告されています。
調査によれば、日常生活に影響する副反応が出た方は、全体の1.0~10.3%の範囲にとどまっています。

● こんな方はぜひご相談ください
 ✔ 65歳以上の方
 ✔ 糖尿病・心臓病・腎臓病・肺疾患などの持病がある方
 ✔ 妊娠中の方、乳幼児がいるご家庭
 ✔ 高齢な方や受験生と同居されているご家庭

● 接種のおすすめ時期は?
インフルエンザの流行は、12月~3月ごろがピークです。
ワクチンは効果が出るまでに約2週間かかるため、

10月〜11月中の接種が最も効果的です!

● まとめ
✅ インフルエンザワクチンは、発症予防だけでなく、特に高齢者では重症化や入院のリスクを大きく減らします
✅ 自分のためだけでなく、ご家族・周囲の人を守るためにも重要です
✅ 適切なタイミングで接種して、安心して冬を迎えましょう

● ワクチン予約受付中!
当院では、インフルエンザワクチンの接種を随時受け付けております。

ご希望の方は、お電話または受付にてご予約ください。

※当院では新型コロナワクチンの接種は行っておりません。

※当院では原則13歳以上の方が対象です。