木もれびコラム
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
〜いびき・日中の眠気・高血圧・心臓病との関係〜
浜松市で睡眠時無呼吸の検査をお考えの方へ
「いびきが大きい」「寝ているときに呼吸が止まっている」「朝起きても疲れがとれない」「強い日中の眠気」
このような症状がある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome、”サス”と呼ぶことが多いです)の可能性があります。
眠っている間に何度も呼吸が止まることで、酸素が低下し、脳や心臓に負担がかかります。
放置すると、高血圧・心不全・心筋梗塞・心房細動・脳梗塞などのリスクが高まることが知られています。
● 睡眠時無呼吸症候群の主な症状
| ✔ 大きないびき |
| ✔ 寝ている時の無呼吸 |
| ✔ 朝の頭痛・口の渇き |
| ✔ 日中の強い眠気・集中力の低下 |
| ✔ 夜間の頻尿、熟睡感がない |
これらの症状がある場合、単なる疲れではなく病気が隠れていることがあります。
● 睡眠時無呼吸と心臓・脳の病気との深い関係
睡眠中に酸素が下がると、体は苦しいため、交感神経が活発になり、血圧や心拍数が何度も上昇します。
この状態が毎晩続くことで、さまざまな循環器疾患のリスクが高まります。
● 脳梗塞・脳出血
睡眠時の低酸素と血圧上昇により、脳血管障害の発症リスクは約2〜3倍になると報告されています。
● 心不全
呼吸が止まるたびに心臓へ負担がかかり、心不全を悪化させる原因になります。心不全の患者さんの約半数に睡眠時無呼吸が見つかるとも言われています。
● 心筋梗塞・狭心症
酸素不足が繰り返されることで、冠動脈に負担がかかり、心筋梗塞や狭心症の再発リスクが上昇します。
● 心房細動などの不整脈
酸素低下や胸腔内圧変化が心房を刺激し、心房細動を誘発・悪化させます。また、心房細動の治療後(アブレーションなど)の再発と睡眠時無呼吸との関連も報告されています。
CPAP治療(持続陽圧呼吸療法)によって、心房細動の再発を防ぐ効果も報告されています。
● 睡眠時無呼吸の検査方法
当院(浜松市中区・木もれび循環器内科クリニック)では、ご自宅でできる2種類の睡眠検査を行っています。
① 簡易型睡眠検査(簡易PSG)
鼻や指にセンサーをつけ、呼吸・いびき・酸素濃度などを測定します。
1晩、自宅で簡単な機器を装着して寝るだけで、手軽に行えます。
- 検査時間:1晩(約6〜8時間)
- 測定項目:呼吸回数・酸素飽和度・無呼吸回数など
- 特徴:スクリーニングとして有効、貸出→翌日返却で完結
② 自宅用フルPSG(終夜睡眠ポリソムノグラフィー検査)
より詳しく評価したい場合には、脳波・心電図・筋電図なども同時に測定する「フルPSG」を行います。
従来は入院施設で行っていましたが、当院では自宅で自然な睡眠中に検査が可能です。
- 測定項目:脳波・心電図・呼吸・胸の動き・いびき・酸素飽和度
- 特徴:睡眠の質や無呼吸のタイミングを正確に把握できる
● 治療方法:CPAP療法と生活改善
検査の結果、中等症以上の睡眠時無呼吸が見つかった場合、体重管理・禁酒・睡眠姿勢の工夫などの生活習慣改善が重要となります。
また、重症だった場合にはCPAP治療(持続陽圧呼吸療法)が適応となります。
| CPAPの治療効果 |
| ✔ 睡眠中の気道の閉塞を防ぐ |
| ✔ いびき・日中の眠気の改善 |
| ✔ 血圧・心不全・不整脈の安定にも効果あり |
● まとめ:睡眠時無呼吸は「眠りの病気」であり「心臓の病気」でもあります
睡眠時無呼吸を放置すると、脳梗塞・心筋梗塞・心不全・心房細動のリスクが高まります。
当院では、循環器内科専門医による評価のもと、睡眠と心臓の両面からサポートを行っています。
「いびきが大きい」「寝ても疲れが取れない」「高血圧や不整脈がある」方は、
お気軽にご相談ください。