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木もれびコラム

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血管年齢、動脈硬化、足梗塞の検査について

●足の血圧を測るだけで「動脈硬化」「足梗塞」「血管年齢」がわかる検査をご存じですか?

「最近、歩くと足がだるい・痛い」
「冷えやしびれが気になる」
「健康診断では異常なしと言われたけど不安」
「高血圧やコレステロールが高いが血管は大丈夫か」

このような方におすすめなのが、ABI(足関節上腕血圧比)検査です。

当院では、下肢脈波測定(ABI)により血管の状態や血管年齢を評価することが可能になりました。

●ABI検査とは?

ABIとは、両腕と両足の血圧を同時に測定するだけです。その比率から動脈の詰まり(動脈硬化)を評価する検査です。

通常、足の血圧は腕と同じかやや高めになりますが、動脈硬化が進むと血流が悪くなり、足の血圧が低下します。この変化を数値化することで、足の血管の狭窄や閉塞(閉塞性動脈硬化症)・足梗塞を早期に発見できます。

●こんな方におすすめです

  • 高血圧・脂質異常症・糖尿病の方
  • 喫煙されている方・過去に喫煙歴のある方
  • 歩くと足が痛い・重だるい(間欠性跛行)
  • 足の冷え・しびれ・むくみがある方
  • 心筋梗塞・狭心症・脳梗塞の既往がある方

※これらに当てはまる方は、全身の動脈硬化が進行している可能性があります。

●血管年齢も同時にわかります

当院の検査では、ABIを測定すると同時に血管の硬さ(脈波)を解析し「血管年齢」を評価できます。

血管年齢は、
✔ 実年齢より若い → 血管がしなやか
✔ 実年齢より高い → 動脈硬化が進行している可能性

といった形で、ご自身の血管の状態をわかりやすく把握できます。

●検査はわずか5分・痛みなし

  • 横になってもらい、両腕・両足に血圧計を巻くだけ
  • 検査時間は約5分
  • 痛みや負担はほとんどありません

結果はすぐにでるため、外来で気軽に受けられる検査です。

動脈硬化は「1か所だけの病気ではありません」

動脈硬化というと、
「心臓(心筋梗塞)」や「脳(脳梗塞)」をイメージされる方が多いかもしれません。

しかし実際には、動脈硬化は全身の血管に同時に起こる病気です。

このように、複数の血管(心臓・脳・足など)に動脈硬化が起こっている状態
「ポリバスキュラー疾患(polyvascular disease)」と呼びます。

●足の動脈硬化は“全身のサイン”

大規模研究(REACH Registry)では、動脈硬化を持つ患者さんの中で

  • 心臓の病気だけ(心筋梗塞や狭心症)
  • 脳の病気だけ(脳梗塞など)
  • 足の血管の病気だけ(閉塞性動脈硬化症、足梗塞)

にとどまらず、複数の血管にまたがって病気を持つ方が少なくないことが報告されています。

(Bhatt DL, et al. Wilson PW; REACH Registry Investigators. International prevalence, recognition, and treatment of cardiovascular risk factors in outpatients with atherothrombosis. JAMA. 2006 Jan 11;295(2):180-9. doi: 10.1001/jama.295.2.180. PMID: 16403930.日本人も約5000人含まれている試験です)

つまり、足の血管に異常がある方は、心臓や脳の血管にも動脈硬化が進んでいる可能性が高いと考えられます。

●だからABI検査が重要です

ABI検査は、
足の血流を調べることで、全身の動脈硬化の“入り口”を見つける検査です。

自覚症状がない段階でも、将来の心筋梗塞や脳梗塞のリスクを早期に発見できる可能性があります。

●実際に検査を受けてみました

今回導入したABI検査を、私自身でも実際に受けてみました。

両腕と両足に血圧計を巻いて、数分間安静にするだけで測定は終了です。痛みはほとんどなく、「もう終わったの?」というくらい短時間の検査でした。
検査後はすぐに結果が表示されます。数値として見えることで、「自分の血管の状態」がとてもわかりやすく感じました。

●検査結果を治療に活かします

ABI(足の血流)や頸動脈エコー(血管の状態)は、単なるチェックではなく治療方針を決める重要な情報になります。

例えば、

  • 頸動脈にプラークがある
  • ABIで血流低下がある

の場合には、動脈硬化が進んでいるサインと考え、高コレステロール血症や高血圧の治療をより適切に調整します。

●“数値だけで判断しない医療”を大切にしています

同じ血圧やコレステロールの値でも、血管の状態や他の合併疾患によってリスクは異なります。当院では、検査結果を踏まえて一人ひとりに合わせた過不足のない治療を行っています。

まとめ

ABI検査は、両腕両足の血圧を測定するだけで、動脈硬化(動脈の老化)を評価する検査です。

浜松市中央区下池川町にある木もれび循環器内科クリニック(循環器内科・内科)では、高血圧、脂質異常症、高コレステロール血症、糖尿病、喫煙歴がある方の動脈硬化・血管年齢・足梗塞の診断・治療を受け付けております。どうぞお気軽にご相談ください。