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頸動脈エコー検査でわかる「動脈硬化」と心臓病・脳卒中のリスク

心臓や血管の健康を評価する重要な検査のひとつが「頸動脈エコー検査」です。この検査は、首の動脈に超音波(エコー)を当てて血管の状態を見る検査で、痛みもなく体への負担がほどんどないのが特徴です。

頸動脈エコーで何がわかるの?

頸動脈エコーでは主に次の3つをチェックします。

① IMT(内膜中膜厚)

初期の動脈硬化は血管の内側の壁が厚くなります。その血管壁の厚さを示す値で、厚いほど動脈硬化の可能性が高いとされます。

プラーク(動脈硬化の塊)

血管の内側にできる脂肪やコレステロールの塊です。存在するほど心血管イベント(脳梗塞や心筋梗塞・狭心症)のリスクが高くなります。

狭窄(血管の細さ)

血管が細くなって血流が悪くなることを意味し、リスクがさらに高くなります。

頸動脈エコーと心臓病(冠動脈疾患:心筋梗塞・狭心症)

頸動脈エコーの結果は、心臓の血管(冠動脈)で起こる病気のリスクと関連があります。

プラーク(動脈硬化の塊)の有無が重要

プラークがある方は将来の心筋梗塞などの冠動脈イベント(心臓発作)を起こす可能性が高いことがわかっています。
プラークの評価は、単純な厚さ(IMT)より冠動脈疾患の予測に優れているという結果もあります。
「Carotid plaque, compared with carotid intima-media thickness, more accurately predicts coronary artery disease events」(Atherosclerosis 2012)

IMT(内膜中膜厚)って意味があるの?

IMTが厚いことは全身の動脈硬化の指標になりますが、実は単独ではプラークより予測力が弱いという研究もあります。それでも、複数の研究からIMTが高い人ほど将来の心血管イベントのリスクが上がることが報告されています。
「Carotid Intima-Media Thickness and Risk of Cardiovascular Events in High-Risk Patients」(Cerebrovascular Diseases)

どうして首の血管が心臓へ関係するの?

血管はつながっており、動脈硬化は全身の血管に同時に起こる病気です。首の血管にプラークがあれば、同じような状態が心臓の血管や脳の血管にもある可能性が高いと考えられています。

頸動脈エコー検査のメリット

・ 痛みがなく、負担が少ない

(ベッドに横になり、検査を受けます。被爆もありません)
・ 結果がその場でわかる(検査時間は約15分)
・ 脳卒中・冠動脈疾患リスクの評価に有用
・ 生活習慣改善や治療方針の指標になる

こんな人におすすめ

以下のような方は頸動脈エコー検査を検討すると良いでしょう

  • 高血圧、糖尿病、脂質異常症がある
  • コレステロールの薬は必要なのか迷っている
  • 喫煙習慣がある
  • ご家族に心血管疾患がある
  • 運動不足・肥満があり、血管の状態が気になる

まとめ

頸動脈エコー検査は、動脈硬化(動脈の老化)を高精度で評価する検査です。特に「プラークの存在」は、心臓の病気や脳卒中の将来リスクを知るうえで重要なサインになります。最近の研究でも、プラークの有無を加えることで、従来のリスク評価モデルより予測能が高まることが報告されています。

浜松市中央区下池川町にある木もれび循環器内科クリニック(循環器内科・内科)では、脂質異常症、高コレステロール血症、頸動脈エコーなど診断・治療を受け付けております。どうぞお気軽にご相談ください